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@大学 ウチの教授 日本薬科大 船山信次さん 植物の「毒」を生かす

日本薬科大学・船山信次さん

 専門は植物に起因する「毒と薬」。北里研究所で抗生物質を研究していた1980年代後半から、トリカブトなどに含まれるアルカロイドについて、「毒なのに、抗生物質の中にもアルカロイドといっていい成分が多くある」との印象を持つ。その後、本格的な毒研究の道へ。「毒を調べてうまく使えば薬になる可能性が高いと思った」と、毒と薬の「表裏一体」を強調する。

     幼い頃から園芸植物好き。大学では薬用植物の研究に没頭した。北里研究所時代には、ノーベル賞受賞者の大村智氏と論文を複数まとめている。

     薬剤師として「薬には必ず副作用があり、その危険性は知らせなければ」と使命感を力説する。一方で、毒と薬の成分だけでなく「古くは毒杯をあおったソクラテスから最近の北朝鮮・金正男(キムジョンナム)氏の暗殺まで、歴史の転換点に出てくる気がする」と指摘。毒と薬と人間にまつわる歴史にも造詣が深い。

     昨年の日本薬科大薬用植物園長就任以来、美しい花を付ける植物を増やした。「きれいと思った瞬間、心の薬になりますから」。大学時代の恩師の言葉「全山の草木、ことごとく薬草、薬木」を忘れない。「今は薬草でなくても、薬草として使えるよう研究するのが薬学徒の務めですから」【清水隆明】


     ■人物略歴

    ふなやま・しんじ

     1951年仙台市生まれ。東北大薬学部卒、同大学院薬学研究科博士課程修了、薬学博士。専門は天然物化学。

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