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川柳の都・大阪の雄「番傘川柳本社」110年の灯 人格陶冶の文芸 木津川計さんの話

上方芸能評論家で立命館大学名誉教授、木津川計さんの話

 私は川柳の応援団を自任しているとともに、「大阪は川柳の都である」というのが持論だ。例えば、岸本水府の『番傘』、麻生路郎の『川柳塔』を挙げるだけで、都である理由が分かる。

     今も競い合い共生するこれら川柳誌の歴史、伝統、同人の切磋琢磨(せっさたくま)を見れば歴然なのだが、当人たち、つまり、結社の同人や大阪の川柳作家は渦中にいるせいか、「大阪の川柳」をあまり語らない。もっと誇りを持っていい。

     川柳は人間の心理の奥底をえぐり、また、人情の機微をうがつ。そこに良質の笑いが生まれる。人間とは何かを詠み込み、逆に川柳から人生の深みを知る。私は若いころから川柳になじんできた。もし、川柳に出会わなければ人生や人情の機微を今の半分も分からなかったのでは、と改めて思う。

     卑俗な笑いでなく、上質の笑いは人の心を豊かにする。川柳は人格陶冶(とうや)の文芸といえるのではないか。(談)

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