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北メール まず大人が本を読め=持田誠さん(北海道大学総合博物館研究員)

 読書感想文は読書嫌いを増やす温床と考えているので論外だが、他にも「1日15分は本を読みましょう」「読んだ冊数を競い合おう」など、子供たちに「本を読め!」という号令が、国を挙げて掛けられているようである。

     そもそも教育委員会のような行政機関が、しきりに「本を読め」と言うことが怪しい。本なんて役所に言われて読むものではなく、読みたくなったら読めばよいだろう。

     だいたい子供たちに「本を読め」と言っている大人たちは、いったいどれくらい本を読んでいるのか。日ごろから周囲の大人たちが楽しそうに読む姿を見ていれば、子供たちも少しずつ本を読んでみようと思うのではないか。まずは、大人が本を楽しむ姿を見せることから始めるべきだ。

     近年各地の図書館で盛んな「ビブリオバトル(書評合戦)」や「読書会」は良い試みだ。自分が読んで楽しかった本、紹介したくなる本について語り合う楽しい場作り。こうした機会を増やすことが、将来の読書好きを増やすことに結び付くのだと思う。

     人と本を結ぶ場を育てる専門職が「司書」である。読書の推進には、押しつけがましい施策の前に、まずは優秀な司書を確保することが重要。司書が「官製ワーキングプア」の代表のようになってしまっている現状を改め、ふさわしい処遇で雇用することこそが、まず役所のやるべき仕事なのではないか。もちろん、十分な図書購入予算と書庫の確保も忘れずに。

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