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新幹線殺傷

容疑者、祖母の年金で生活か カード持ち家出

小島一朗容疑者=神奈川県小田原市で2018年6月10日午前4時45分、渡部直樹撮影

 神奈川県を走行中の東海道新幹線車内で男女3人が切りつけられ死傷した事件で、殺人容疑で送検された愛知県岡崎市の無職、小島一朗容疑者(22)が祖母(82)のキャッシュカードを持って家を出ていたことが親族への取材で判明した。数十万円あった口座残高は事件時点で半分ほどに減っていたといい、小島容疑者が生活費に充てた可能性がある。神奈川県警が事件までの経緯を調べている。

 2016年春から同居していた伯父(57)によると、昨年12月に小島容疑者が家を出る際、生活に困らないようにと、祖母が自身の年金の入金先だった金融機関の口座のキャッシュカードを渡した。口座からは何回かに分けて現金が引き出されており、事件時点での残高は半分ほどになっていたという。

 小島容疑者は勤めていた機械修理会社を16年に辞めてから、昨年12月に伯父の家を出るまでに3回、行き先を告げずにいなくなっていた。これらの際は岐阜県や長野県で野宿するなどして5~12日後に親族の元に戻っていた。しかし、昨年12月に家を出てからは携帯電話で連絡が取れたものの、居場所を明かさず、家に戻らないまま事件に至った。

 神奈川県警の調べに小島容疑者は、長野で野宿のような生活をしながら数カ月滞在した後、9日午前中に東京に移動し、新幹線に乗ったと説明しているという。所持していたなたなどは、事件直前に長野で購入したとみられる。

 小島容疑者の母は11日に報道各社に出したコメントで「(小島容疑者は)家出を繰り返し、家出中も何度か電話で話す機会があり、自殺をほのめかしていた」としている。

 中学校で同級生だった会社員女性(23)は小島容疑者について「剣道部で活動し、周囲を笑わせようとする明るい子だった。事件を起こすようには見えなかった」と話した。

 捜査関係者によると、死亡した兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん(38)の首についた切り傷の長さは約18センチに及んだ。この傷が致命傷になったとみられ、首周辺には数十カ所も傷があった。神奈川県警は小島容疑者が強い殺意をもっていたとみて、詳しい動機を調べている。【高井瞳、井口慎太郎】

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