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特別展

大正・昭和、匂い立つ美人たち 神戸ファッション美術館

 印刷技術の革新や出版文化の成熟などを背景に、豊かな大衆文化が花開いた大正時代。昭和期にかけて竹久夢二や高畠華宵(かしょう)、中原淳一らが挿絵画家として活躍し、雑誌や絵はがきなどの商業美術が広く浸透した。神戸ファッション美術館(神戸市東灘区)で開催中の「大正ロマン昭和モダン」展は、浮世絵研究家・中右瑛(なかうえい)さんのコレクションから当時を代表する画家たちの挿絵や版画など約200点を展示している。

     夢二が描く細身で哀愁を帯びた美人画は「夢二式」といわれ、大正期にはハイカラの象徴として人気を博した。本展では舞妓(まいこ)を題材にした「星まつり」など肉筆画に加え、雑誌「婦人グラフ」の表紙絵や風俗を描いた版画も紹介。着物の柄はどれも異なり、女性たちの着こなしの参考になるなど「夢二こそ大正のファッションデザイナーだった」と中右さんは語る。

     夢二と同世代の華宵は美しい少年少女像を得意とした。『少女画報』の口絵に使われた「南国の唄」はたて琴を奏でるエキゾチックな雰囲気。昭和の挿絵界で活躍した中原も少女画で注目された。大きな瞳で華やかな衣装に身を包んだ姿は、戦後の新しい時代を生きる少女たちのあこがれとなったことだろう。この他、モダンガール(モガ)を描いた小早川清の木版画「近代時世粧ノ内一ほろ酔ひ」など時代の薫りを放つ作品がそろう。

     7月1日まで。月曜休み。神戸ファッション美術館(078・858・0050)。【清水有香】

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