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将棋

第76期名人戦七番勝負 佐藤天彦名人-挑戦者・羽生善治竜王 第4局の6

微妙な形勢判断 観戦記・関浩

 図の[先]2三歩は佐藤の新手である。佐藤はたったの3分でこの歩を打った。終局直後のインタビューでも「予定の作戦」と明言している。

     こうなると、横歩取りに誘導したのは羽生だったのか佐藤だったのか、ややこしくなる。佐藤は2日前に羽生がこの展開を経験済みであることを踏まえ、しっかり対策を立てて臨んだのだった。

     図の局面で羽生の考慮中に昼食休憩の時刻を迎えた。羽生も意表を突かれたことだろう。指したい[後]8九馬は[先]2二歩成があって不可。金銀どちらで取っても飛車の侵入を許し、すぐに負ける。

     結局、再開後も考え続け、79分の長考で[後]4四馬と飛車取りに引いた。 局後の感想戦で[後]3三馬との比較に苦慮したと分かった。[後]4四馬なら飛車と差し違えることができるが、[後]3三馬は[先]3五飛[後]2三馬[先]3八銀の進行が予想される。駒割りは飛車と銀香の二枚換えで後手がいい。現役を引退して十余年が経過する筆者の頭では、後手を持ってみたい気がするのだが、羽生は「このあと(後手陣を)まとめづらく、自信は持てなかった」と言っている。

     本日終了図をご覧願いたい。本譜はどうか。駒割りは、やはり二枚換えで後手に分がある。駒の損得だけで判断すれば後手有望と思えるが……。

        ---    [後]4四馬 79

     [先]同飛  38 [後]同歩

     [先]1六角    [後]4三香 12

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