メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

旧優生保護法

強制不妊訴訟弁論 「人生 変わった」 苦しみ切々と 飯塚さん陳述 /宮城

 障害者らへの強制不妊手術を認めていた旧優生保護法(1948~96年)を巡る国家賠償請求訴訟で、13日に仙台地裁で開かれた第2回口頭弁論では、手術を強制されたとして5月に追加提訴した県内の70代、飯塚淳子さん(活動名)が出廷し、意見陳述を行った。

     「50年以上もの間、私は、国から一切の謝罪と補償を受けることなく、苦しい日々を送ってきました」。飯塚さんは法廷で半生を振り返り、手術で受けた苦しみを訴えた。

     意見陳述によると、飯塚さんは幼少の頃から生計を助けるために母親の仕事を手伝い、勉強が遅れたことから知的障害者の施設に入所させられた。中学卒業後は知的障害者の生活指導を行う「職親」のもとに住み込み、罵倒を受けたり食べ物を与えられなかったりといった扱いを受けた。「虐待された心の傷は今も消えない」と語る。

     16歳のとき、職親から突然診療所に連れ出され、手術を受けた。不妊手術と知ったのはその半年後。同席した飯塚さんの父が、手術の同意書に「印鑑を押せ」と責められてやむなく押したという。

     手術を受けて以降、たびたび倦怠(けんたい)感に襲われるようになり、仕事もできなくなった。子供を産めなくなったことが原因で、結婚と離婚を3回繰り返した。「不妊手術を受けさせられたことで、私の人生は変わった」。国に訴えたが、手術の記録が廃棄されたことを理由に国は動かなかった。今年2月、村井嘉浩県知事が飯塚さんの不妊手術を認めたことで提訴に踏み切った。

     口頭弁論後に開かれた会見で、飯塚さんは「今までは声を上げても、(手術を証明する)書類がないために前に進めなかった。裁判になってよかった」と万感の思いをにじませた。原告団の新里宏二弁護士も「裁判長も高齢の飯塚さんを気づかって『ゆっくり話していいですよ』と話してくれた」と好感触を語った。【滝沢一誠】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. サッカー日本代表 「増量と身長調整は失敗」西野監督
    2. はやぶさ2 予定通りリュウグウ到着へ 軌道制御に成功
    3. 毎日世論調査 内閣支持率36% 前回比5ポイント増
    4. 沖縄慰霊の日 平和の詩「生きる」全文
    5. コンビニ駐車場 男性刺される 殺人未遂容疑で男逮捕

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]