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真鍋博

県出身のイラストレーター“全仕事”細密に記載 日記類、県立図書館で公開 /愛媛

1987年、愛媛県新居浜市で開いた展覧会で自らの作品を説明する真鍋博=愛媛県立図書館提供

 旧別子山村(現・新居浜市)出身で日本のイラストレーターの先駆者・真鍋博(1932~2000)が克明に記した日記類が松山市堀之内の県立図書館で展示されている。装丁やイラストのほか、講演や会合、座談会など、真鍋が関わった全仕事を1冊にまとめたノートもあり、遺族は「同世代と時代を共有するだけでなく、未来の世代とも共有できる可能性のタネをまきたかったのでは」と話している。28日まで。【松倉展人】

     真鍋は1960~70年代に星新一、筒井康隆らの本の表紙画を手がけ、21世紀の社会像を予測した都市の未来図などでも一世を風靡(ふうび)した。

     県立図書館との交流は82年の「郷土出身者著作展」から始まり、真鍋の新刊書や作品を収めた雑誌などが本人の依頼で版元から館に送られるようになった。没後は膨大な作品や関係資料が遺族から贈られ、昨年度末で計2万7601点に。今回は「常設真鍋博コレクション 愛用品あれこれと日記・メモ」として使用画材や自作名刺などとともに日記類を展示している。

    足を運んだ展覧会や映画のチケットとともに2日間の出来事、行動を克明に書き込んだ1994年4月15、16日の真鍋博日記(遺族の承諾を得て撮影)=松山市堀之内の県立図書館で

     真鍋が61歳当時の94年4月15、16日の日記はルーズリーフノートの見開き2ページ。執筆、散歩、ギャラリー訪問などの行動全てを分単位で細密に書き込み、訪れた展覧会や映画のチケットが貼ってある。

     また、「全仕事」として、県立新居浜西高在校中の50年に「住友倶楽部2階 裸婦の講習会」に参加したことに始まり、亡くなる49日前の2000年9月12日の「ポスター審査」に至るまで、「装丁」「イラスト」「取材」「講演」「会合・催事」「対談・座談会」など、半世紀にわたる足跡の全てが1冊のルーズリーフノートにまとめられている。

     企画した水野千恵子・担当係長は「よくぞ残していただきました。圧倒されるばかりです」。真鍋の長男真さん(58)によると、真鍋は多忙な時期、メモを麗子夫人に渡して代筆してもらい、詳細な日記を完成させていたという。「夕食を食べているとき、『何時に座ったか』と父に聞かれ、アバウトな数字を答えると叱られたことを思い出します。何でもメモしては『勉強になるねー』と言っていました」と語り、未来への記録を残した父をしのんでいる。

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