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林業遺産

八女市矢部村「木馬道と木場作」認定 写真など /福岡

 日本森林学会が認定する林業遺産に八女市矢部村の「木馬道(きんまみち)と木場作(こばさく)林業」が選ばれた。内容は搬出作業の様子を示す写真や使用された道具類、文献資料など。県内での認定は「小石原の行者杉」(東峰村)に次いで2番目になる。【上田泰嗣】

     木馬道は丸木を枕木のように並べた木の搬出路で、木馬と呼ばれるはしご状の木そりに伐採した木を載せ、滑らせて運んだ。1910~60年ごろに使われ、今回対象となったのは同村の前門岳(標高921メートル)の山域にあった全長1620メートル。

     木場作は、植林した斜面で、陸稲、アワ、ヒエ、芋、コンニャクを育てる農法。木が成長し、日陰になるまで食糧を得られた。江戸時代から行われ、水田での食糧自給が明治期に2・5カ月分しかなかった地域の食を戦後まで支えた。

     資料類は同村の「杣(そま)のふるさと文化館」(栗原浩暢館長)に保管されている。また、木馬道と街道を結ぶ林道の開設を示す「開道記念碑」も認定物に含まれている。

     今後は木馬道自体の文化財化を見据え、森林学習登山コースを設置する希望もあるという。現地保存会代表を務める仁田原石義(にたばるこくよし)さん(83)は「先人の努力を示す資料が評価され誇りに思う。自分たちも地域づくりに前向きに取り組みたい」と話した。

    〔筑後版〕

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