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週刊エンタメ

カンヌ映画祭・パルムドール「万引き家族」公開中 親子の絆、血縁とは /福岡

 「第71回カンヌ国際映画祭」で最高賞のパルムドールに輝いた「万引き家族」(配給・ギャガ)が公開中だ。犯罪でしかつながらない家族のてんまつを描き、親子の絆や血縁の意味を問いかけている。是枝裕和監督と主演のリリー・フランキー(北九州市出身)が4日、福岡市内で会見した。リリーは「見た後で、自分の人生や生活について少しでも振り返ってもらえれば」と話した。

     スーパーで万引きをする父の治(リリー)と息子の祥太(城桧吏(じょうかいり))は帰り道、団地で凍える少女(佐々木みゆ)を見つけ、見かねた治が連れて帰る。古い平屋で待つのは祖母の初枝(樹木希林)と、治の妻・信代(安藤サクラ)、信代の妹の亜紀(松岡茉優(まゆ))。一家は初枝の年金が頼りで、足りない分は万引きなどでまかなう。体にたくさんの傷があった少女は、祥太の妹として一緒に暮らし始める。海水浴などで楽しく暮らす6人。しかしある事件をきっかけに、家族一人一人の過去が暴かれ、ばらばらになっていく。

     リリーは、障害者の性を題材にした映画「パーフェクト・レボリューション」(2017年)で車いす生活を送る重度の身体障害者に挑戦するなど、幅広い役柄を自在にこなし、存在感を増している。今作では、万引きに何の罪悪感も感じず、窮地に陥るとその場しのぎで逃げ出すものの、子供にはとことん優しい男を演じた。是枝監督は「金目当てで集まっても家族に見える作品を考えたら、樹木さんとリリーさんの顔が浮かんだ」と解説した。

     「監督から『お父さんはただのでくの坊で最後まで成長しない』と説明を受けた。子供と一緒の万引きも遊んでいるように、自然のままに演じた」とリリー。「僕があこがれているものがこの家族にはあった。貧しいながらも、身の丈に合った生き方をしている。血のつながりよりあたたかいものを感じた」と言う。

     池松壮亮(福岡県出身)、緒形直人、高良健吾(熊本県出身)などの実力派が脇を固める。2時間9分。【大森顕浩】

    〔福岡都市圏版〕

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