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バカリズムさん=第36回向田邦子賞を受賞したお笑い芸人

向田邦子賞を受賞したバカリズムさん=太田康男撮影

バカリズムさん(42)

 売れっ子芸人として、テレビで引っ張りだこ。ここ数年は脚本の依頼も増え、多才ぶりを遺憾なく発揮している。読売テレビなどが制作した深夜ドラマ「架空OL日記」で、優れたドラマの脚本家に贈られる第36回向田邦子賞を受賞した。ドラマもコントを書くのと同じと言い、「とにかく笑ってほしい。自分にはそれしか方法がないので」。

     受賞作は女性銀行員の日常を描いたセリフ劇。ダイエットや上司の悪口など、たわいのない会話が更衣室や社員食堂で展開されるだけだが、絶妙な間とテンポが笑いを誘う。リアリティーがある一方で、ほのぼのとした空気感も漂う。

     お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」に憧れ、お笑いの世界に飛び込んだ。売れていなかった十数年前、「周囲の友達を笑わせるため」銀行で働く女性になりきって書いた架空のブログが書籍やドラマに。ついには名誉ある賞にまで化けた。

     贈賞式には、師弟関係を公言する作家でクリエーターのいとうせいこうさん(57)が飛び入りで登壇。平安時代の日記文学「土佐日記」を挙げ、「女になりきって日記を書いたのが紀貫之。意外とバカリズムと平安文学はつながっているし、2人とも狂っている」と才能を評した。

     受賞作は特に何も起こらず終わる。そんなドラマは「勇気が必要。僕にしか書けない」と自信ものぞかせる。お笑い界の異才は、ドラマに新たな風を吹き込んでいる。<文・井上知大 写真・太田康男>


     ■人物略歴

     福岡県出身。本名・升野英知。1995年お笑いコンビ「バカリズム」を結成し、2005年12月からピン芸人として活躍。

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