会員限定有料記事 毎日新聞
海外でのプレーを志した契機は、屈辱的な大敗にある。
2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、腰痛の久保竜彦に代わり日本代表に「サプライズ」で滑り込んだ。ブラジルとの1次リーグに先発したが1-4で敗れ、大会を去った。判断やプレーの速さで圧倒され「Jリーグで普通にプレーしていては差が埋まらない」と痛感した。その半面、オシム監督の下で成長を遂げた千葉(当時J1)への愛着は深く、W杯後も「日本で自分を成長させたい」と海外からのオファーを断った。
再び海外移籍を考えたのは30歳を目前にした10年7月。J2に降格していた千葉から来季の契約を結ばな…
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