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「18歳成人」に思う

自立支える仕組みを 明治学院大准教授・元森絵里子さん(41)

 多くの国が成人年齢を18歳としており、現代の日本に20歳を維持する強い理由は見当たりません。飲酒は20歳未満禁止が維持されることになりますが米国は21歳解禁ですし、欧州は18歳解禁が多いものの世界保健機関は引き上げを提案しています。健康増進が定着する中、飲酒を成人年齢とずらしてでも据え置くのは理解できます。

     学校を出て終身雇用に入り、結婚して子をもうけるという一昔前の自立モデルは揺らぎ、現代は大人になることのメルクマール(指標)があやふやになっています。成人年齢の問題は、保護され依存する「子ども」と権利と責任を持つ「大人」の線をどこに引くかという議論になりがちですが、若者に早くから権利と責任を与えつつ、一人前への緩やかな移行を社会で支えていく仕組みを同時に整えることが重要です。

     法律上の成人になっても、親の精神的・経済的サポートで緩やかに自立していける人もいます。しかし、さまざまな事情により児童福祉の対象となる子どもたちは、原則として18歳になると対象から外されます。自立に不利な状況に置かれた子どもたちに対し、サポートしていこうという児童福祉のすう勢と整合性をどうとっていくのかも論点です。多様な人と人とが支え合いながらどのように社会をつくっていくのか。自立モデル、社会モデルを議論するきっかけとしていくべきだと考えます。【聞き手・和田武士】=随時掲載


     ■人物略歴

    もともり・えりこ

     1977年生まれ。東大大学院博士課程退学。博士(学術)。明治学院大専任講師を経て2012年から現職。子ども観の変遷を社会学的に研究。

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