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松江総合運動公園

誘導灯に木炭蓄電器 高専教授ら開発

木炭蓄電器を使った照明システムについて説明する福間真澄教授(左)ら=松江市の松江総合運動公園で、根岸愛実撮影

 松江市の松江総合運動公園のジョギングコースに、松江高専の教授らが開発して昨年特許を取得した「木炭蓄電器」を使う照明が設置された。木炭蓄電器は、従来のリチウムイオン電池などに比べ体積は大きいが、急速充電できて安全性が高く、経年劣化しにくい。さらに作るのが簡単なため、中山間地域でエネルギーを地産地消する一助となることが期待されている。【根岸愛実】

     「電気を電気のままためるので急速充電、急速放電できる。太陽光による発電と組み合わせれば、非常に効率の良い再生可能エネルギーになると考えた」。この春完成した照明システムの前で、松江高専の福間真澄教授は自身が開発した木炭蓄電器について語った。

     照明が設置されたのは同公園内の裏手を通るジョギングコースで、夜になると既存の街灯だけでは暗いエリアだった。そこに、ランナーの安全のため足元を照らす誘導灯を20基設置した。市の事業の一環で、木炭蓄電器の活用例を広める狙い。

     日中に太陽光パネルで作り、木炭蓄電器にためた電気で誘導灯がともる。曇りの日でも晴天の10%程度充電でき、3日間日照が全くなくても6時間程度は点灯する能力があるなど、年間を通して電力が不足しないよう計算して設計されている。蓄電器の主な材料は木炭と鉄板などで、制作に特殊技術は不要という。

     太陽光では日中にしか発電できないため、電気を蓄える方法が重要となる。現在の主流は化学反応を使ったリチウムイオン電池だが、発火する危険がつきまとっており、実際に事故も報告されている。一方、木炭蓄電器は水や衝撃に強く、発火の恐れもない。

     体積が大きいのが難点だが、福間教授は「都会向きではないかもしれないが、田舎は広いから大丈夫でしょう」と笑う。この蓄電器の活用の可能性は無限に広がっているといい「周辺のソフトや回路の開発など、やれることはたくさんある。若い人が『田舎にもこういう産業があるんだ』と気付き、アイデアを出してくれるとうれしい」と話す。

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