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激動の世界を読む

北東アジアの大変動 時代の壁が崩れる瞬間=アジア調査会会長・五百旗頭真

署名後、共同声明の文書を掲げるトランプ米大統領(右)と金正恩挑戦労働党委員長=シンガポール・カペラホテルで12日、AP

 変わるはずがないと思われた強固な時代の壁が見る間に崩れて、新しい情景が広がっていく。そうした歴史にそうそう人は居合わせられるものではない。年配の人々にとって、約30年前の冷戦終結はそうした地球大変動の時であった。今、北東アジアの地に、同様の瞬間が出現しつつある。

平昌五輪以後の鮮烈な外交戦略

 つい昨年末まで、米朝間には戦争すら危惧された。北朝鮮は核とミサイルの実験を繰り返し、それを隠すのではなく、韓国や日本のみならず米国すら破壊できると声高に威嚇した。対するトランプ大統領は、米国の圧倒的な軍事力で圧力をかけ、国連による世界的な経済制裁を強化した。もともと北朝鮮に対する経済制裁を望まなかった中国やロシアすら、北朝鮮の度重なる挑発を前に全面制裁に同意した。圧力と制裁を強化して、北朝鮮に非核化を迫るのが、トランプ氏の方策であり、北朝鮮は本年を迎えて経済的に締め上げられる流れとなった。

 北朝鮮は中ソ両国の後ろ盾を冷戦終結期に失い、国家存立の命綱として核開発に力を注いだ。核を開発したと…

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