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 全国的に梅雨入りし、お天気の移り変わりが気になる季節になった。天気予報も重宝するが、時には自分で空を見上げ、「予報」してみてはいかが。

     ●空気を感じよう

     「天気を知るには、空の変化に注目し、体感を研ぎ澄ませて空気を感じることが大切です」

     民間気象会社「ウェザーニューズ」の気象予報士、宇野沢(うのざわ)達也さんは、そう話す。朝からカラリとした暑さだと、その日は好天。ムシムシした暑さなら、その後の天気は崩れる可能性が高い。たとえばゲリラ豪雨が起きる日は、朝から蒸し暑く、空気がまとわりつく感じがあるという。

     空の色にも注目しよう。青く見える時は空気が乾燥し、白っぽい時は湿度が高い。エアコンに慣れてしまいがちな体を時には外気にさらし、快・不快の感覚を取り戻すのも手だ。

     雨を降らす低気圧は時速約40キロで移動する。前線が近づくと雲が出てくるので、変化に注目しよう。まず空の高い位置に筋状の雲(巻雲)が現れ、その位置は徐々に低くなり、やがて波の形に変化し、波状の雲に。位置が一段と低くなり、濃いグレーの雲(乱層雲)になったら雨のサイン。巻雲よりも前に、太陽の近くに虹が見られる場合も天気が下り坂になる予兆だ。虹色現象と呼ばれ、上空に薄い雲がある時、雲に含まれる氷の粒に太陽光線が屈折し、虹ができる。気象条件が整わないと見られないが、虹色現象の後に波状の雲が見えて厚くなると、半日から1日で雨が降り出す可能性が高いという。雲が流れてくる方向が明るくなってきたら、約2時間で雨が上がることが多い。

    巨大なエリンギのような形のカナトコ雲。積乱雲の下では激しい雨や落雷に注意が必要=ウェザーニュース提供

     ●ゲリラ豪雨の雲

     一方、危険な雷雨を知らせるのが、巨大なエリンギの形をした「カナトコ雲」だ。この雲が見えると積乱雲の真下(半径約10キロ)は、ゲリラ豪雨になっている場合が多い。カナトコ雲は30分から1時間で発達する。積乱雲直下の豪雨が遠くから柱のように見える「雨柱」も要注意。遠くにこれらを見かけたら、落雷や突風、豪雨に備え、建物や自動車の中などの安全な場所に避難するのが賢明だ。

     雷にも注意したい。愛知県で2014年8月、晴天下で野球をしていた高校生が落雷で死亡する事故があった。雷は雲の真下ではなく、斜め下に落ちる。雷鳴が聞こえたら雷雲までの距離は15~20キロだが、15キロ離れていても落ちる場合があるという。「真上が晴れていても雷鳴が聞こえたら、屋外スポーツはすぐに中止し、屋内や車内に避難すべきだ」と宇野沢さん。木陰や軒先も危険なので、雨宿りは禁物だ。激しいヒョウで傘が壊れたり、けがをしたりする場合もある。約1時間で雷はやむため、なるべく屋内で過ごそう。積乱雲が見えたら大気の状態が不安定になる予兆。早めに帰宅するなどして入念な注意を払いたい。

     ウェザーニューズの減災プロジェクトリーダーを務める宇野沢さんは「一人一人の気象リテラシー(理解力)を高めることが減災につながる。『いつもと違う空』を気にしながらアプリなどの天気予報と合わせ、楽しんで空を読んでもらえたら」と話す。

     ●湿度で行動変化

     ここまでは主に雲の変化について説明してきたが、自然現象や生物の行動から天気の変化を予測する「観天望気」として他に有名なものには、「ツバメが低く飛ぶと天気は下り坂」「カエルが鳴くと雨が降る」などがある。気象庁天気相談所の桜井美菜子所長は湿度との関係に着目。「(ツバメの)餌になる虫は羽が湿ると(体が)重くなるため低く飛び、それを食べるツバメも低く飛ぶ。一方、両生類のカエルは湿度を好むので(雨が降る前に)鳴くのではないか」と解説する。「夕焼けがきれいだと翌日は晴れ」は、国内では一般的に天気は西から東に移動し、西の空が晴れていると翌日も好天のことが多いからだという。【上東麻子】

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