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いのちのほとりで

/3 島根・隠岐 散骨の島 「ふるさとへ」の思いに応え

祖父が散骨された島を、孫はスマートフォンで写真に撮った。「また、ここに来たいです」

 平成期になって、墓も葬儀も激変したといわれている。永代供養をうたう合葬墓が増え、葬儀なしで直接火葬する「直葬」も目立ちだした。海や山に遺骨を粉にしてまく散骨は、とくに希望者が増えているという。島根県・隠岐の無人島で行われた散骨に立ち会いながら、急激な変化に揺れる私たちの葬送について考えてみた。

 小ぶりの骨つぼに入った故人の粉骨を、スーツ姿の息子と孫が、背の高い広葉樹の根元にさらさらとまいた。そして、手を合わせて黙とう。そのあと、息子はポケットからウイスキーの小瓶を取り出し、粉骨の上に垂らした。「好きだった銘柄は別ですが、きょうは特別。ちょっと高級なやつを持ってきました」

 土はかぶせない。かぶせると法律上、自然葬といえなくなるから。そういえば、10メートルほど離れた別の…

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