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本はともだち

多様な価値観を尊重した作品多く 第64回読書感想文 課題図書決定

 第64回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書18作品が決まった。コンクールを主催する全国学校図書館協議会は「お気に入りの1冊を見つけ、じっくり何度も読んでほしい」と子どもたちに呼びかける。【塩田彩】

     コンクールの課題図書は2017年に発行された新刊が対象。全国の学校図書活動に関わる教員らが中心となり、豊かな読書体験となること▽明確な主題を持ち、内容に深まりや広がりがあること▽人権尊重の精神が貫かれていること--などに留意し、最終的に計18作品を選んだ。

     その時代時代の雰囲気を反映する課題図書。今年は特に、多様な価値観や生き方が尊重される作品が並んだといえそうだ。例えば、中学校の部の「一〇五度」(佐藤まどか著)は、椅子デザイナーを目指す少年の物語。進路選択やもの作りの現場など、物語を掘り下げて読む切り口が複数ある。「千年の田んぼ 国境の島に、古代の謎を追いかけて」(石井里津子著)も、コメ作りの歴史や環境問題、食糧問題など多くのテーマが込められた作品だ。

     小学生向けにはユニークな作品が並んだ。小学校低学年の部の「なずずこのっぺ?」(カーソン・エリス作、アーサー・ビナード訳)は、全編が「昆虫語」の会話で形成される美しいイラストの大型絵本。高学年の部では、犬の金比羅参りをテーマに江戸時代の暮らしを丁寧に描いた歴史小説「こんぴら狗(いぬ)」(今井恭子著)が選ばれた。

     読書感想文の切り口は一つではない。自分の思いや体験をもとに、自分にしか書けない感想文に挑戦してみよう。


    課題図書作品タイトル一覧

     <小学校低学年の部>

    ・ルラルさんのだいくしごと

    ・きみ、なにがすき?

    ・なずずこのっぺ?

    ・がっこうだってどきどきしてる

     <小学校中学年の部>

    ・レイナが島にやってきた!

    ・森のおくから むかし、カナダであったほんとうのはなし

    ・最後のオオカミ

    ・すごいね!みんなの通学路

     <小学校高学年の部>

    ・奮闘するたすく

    ・こんぴら狗

    ・ぼくとベルさん 友だちは発明王

    ・クニマスは生きていた!

     <中学校の部>

    ・一〇五度

    ・太陽と月の大地

    ・千年の田んぼ 国境の島に、古代の謎を追いかけて

     <高等学校の部>

    ・わたしがいどんだ戦い1939年

    ・車いす犬ラッキー 捨てられた命と生きる

    ・いのちは贈りもの ホロコーストを生きのびて

     課題図書18作品の詳細は、全国学校図書館協議会のウェブサイト(http://www.j-sla.or.jp/)でも確認できる。


     「本はともだち」は毎月第4水曜日に掲載します。

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