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質問なるほドリ

「福島第2」なぜ廃炉? 震災で一時危機的に 地元意向受け入れ=回答・岩間理紀

廃炉方針が表明された東京電力福島第2原発=福島県楢葉町、富岡町の境界で2018年6月14日、本社ヘリから

 なるほドリ 福島県にある東京電力福島第2原発が廃炉(はいろ)になる方針だと聞いたよ。どうしてなのかな。

     記者 東京電力ホールディングスの小早川智明(こばやかわともあき)社長が今月に4基全てを「廃炉の方向で検討する」と明言したことですね。約12キロ北にある福島第1原発で事故を起こした東電への反発は根強く、地元自治体は廃炉作業中の第1原発だけでなく、第2原発も加えて県内10基の「全原発廃炉」を求めていました。東電がそれを受け入れることになります。

     Q 2011年3月の東日本大震災で第2原発は大丈夫だったの?

     A 当時は全基が運転中で、津波で1、2、4号機の冷却機能(れいきゃくきのう)が一時失われて危機的状況に陥りました。しかし炉心溶融(ろしんようゆう)(メルトダウン)した第1原発と異なり、第2原発では冷却に必要な外部電源(がいぶでんげん)が奇跡的に使えたことなどから、危機を脱することができました。その後、運転停止が続いています。

     Q 今はどう使われているの?

     A 第2原発の核燃料(かくねんりょう)プールには使用済みと未使用の燃料の計約1万体が残る一方、第1原発の廃炉作業の「後方支援拠点(こうほうしえんきょてん)」にもなっています。具体的には汚染水(おせんすい)をためるタンクや消波(しょうは)ブロックを第2原発の構内で造っていて、原発の維持に必要な人員を含め1日に約1700人が作業しています。

     Q 廃炉にはたくさんの人手やお金が必要だよね。第1、第2で同時にできるの?

     A たしかに第1原発の構内だけで、1日約5000人が作業中で、あと30年以上は続く見通しです。廃炉や賠償(ばいしょう)といった事故処理費用は21・5兆円に上る見込みで、これに新たな廃炉費用が加わります。約2800億円とされるこの費用や放射性廃棄物の処理など課題は山積ですが、福島の復興のためきちんと進めてほしいですね。(科学環境部)


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