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社説

サッカーW杯ロシア大会 日本の決勝T進出を喜ぶ

 ひやひや、もやもや。さまざまな思いはあろうが、何はともあれ、次に進むことが大事だ。

     サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本が前評判を覆して1次リーグを突破した。2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を喜びたい。

     出場32チーム中、日本の世界ランキングは下から3番目の61位だ。日本を「部外者」と呼ぶ海外メディアもあり、評価は低かった。

     開幕2カ月前には監督交代劇があり、就任した西野朗監督は極めて短期間でのチーム作りを迫られた。

     重視したのは経験値で、過去のW杯で主力だった選手を中心に構成した。28・26歳という平均年齢の高さから「年功序列」などと皮肉られた。新味のないチームへの関心は薄く、盛り上がりを欠いた。

     風向きが一変したのは、初戦のコロンビア戦での金星だ。4年前のブラジル大会で大敗した格上に真っ向勝負を挑み、競り勝った。

     低調だったパブリックビューイングの予約は激増し、日本代表関連グッズが売れ出すなど社会の関心は一気に高まった。

     急造チームをまとめ上げた西野監督や、逆風をはね返して結束した選手に賛辞を贈りたい。

     ポーランド戦では、リードを許す日本が終盤にボール回しをして時間を稼いだ。敗戦を覚悟し、コロンビアとセネガルとの一戦に命運を託すという大きな賭けだった。

     警告数の差による勝ち上がり方はすっきりしないかもしれない。時間稼ぎには批判も起きた。ただ、日本の1次リーグのファウル数は28と最も少ない。クリーンなプレーを心がけた末の16強入りといえよう。

     今大会は格下が強豪と互角に戦う試合が目に付く。サッカー界でもグローバル化が進み、選手の移籍は活発化した。強豪と小国の実力差は狭まり、番狂わせを引き起こしている。

     日本も強豪のように球を保持して主導権を握り、敏しょう性や技術で対抗している。初出場の1998年フランス大会から20年。W杯でそういう戦い方ができるようになった。

     深夜のテレビ観戦と睡眠不足は続きそうだ。過去敗れ去った決勝トーナメント1回戦の壁を破り、日本サッカー史に新章を開いてほしい。

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