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余録

先月に面接が解禁された就活は最終盤という…

 先月に面接が解禁された就活は最終盤という。給与の高さだけでなく、仕事を通して自分が成長できるかどうかを考え、企業を選んだ学生も多いようだ。働きがいである▲中にはたんたんと毎日が過ぎる方がいい仕事もある。そう伝えるポスターを東京メトロの駅で見た。「明日も、なにもない日にしよう。」。東京メトロとサントリーが「働く」をテーマに作ったコマーシャルだ▲東京都内の銀座線を走った後、熊本市の熊本電鉄に引き継がれた車両がある。動画のCMは、この車両の運行にかかわった両社のベテラン社員が互いの仕事を振り返る構成だ▲人の命を預かる仕事は「事故がない」のが何より大事だが、容易ではない。その日、最後まで気を張り、何のトラブルもなかったと分かって初めて安心できる。それでやっと「『異常なし』ってハンコが押せる」と社員の一人は言う▲国会で働き方改革関連法が成立した。労働者を守るためといいながら企業に都合のいい「働かせ方」にならないかとの懸念は残る。効率や利益ばかりが重視される職場で、働く者は職務の本分をわきまえ、働きがいを感じられるだろうか。近年続く大企業の不祥事は、ノルマ最優先の論理が社員のモラルまでむしばむことを示す▲東京メトロのCMにはこんな言葉もある。「働くって、いいもんだ。」。仕事に誇りを持てる喜びだ。そんな「働き方」を若い社員にどうやって伝えていくか。来春、定年で身を引く先輩たちの最後の大仕事なのかもしれない。

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