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ドイツ

連立政権、協議大詰め 難民抑制で対立 継続か再編か

 【ベルリン中西啓介】ドイツへの難民抑制策を巡って対立するメルケル首相とゼーホーファー内相が2日夕(日本時間3日未明)、ベルリンで事態打開のための会談に臨む。ゼーホーファー氏は前日、党首を務める独南部バイエルン州の地域政党・キリスト教社会同盟(CSU)の会合で内相と党首を辞任する意向を漏らしている。CSU離脱による連立与党の過半数割れも懸念される中、政権の命運を決める会談になる。

     独国政ではメルケル氏の第1党・キリスト教民主同盟(CDU)とCSUが保守系最大会派を作り、第2党の中道左派・社会民主党と大連立を組む。ゼーホーファー氏は1日の会合後「私は(内相と党首の)役職を辞する考えを話した。3日以内に実行する」と話した。一方でCDUと「合意を目指すため」会談する考えを示した。

     ゼーホーファー氏が主張する難民抑制策は、他の欧州連合(EU)加盟国で登録した難民についてはドイツへの入国を拒否できるようにするというものだ。メルケル氏は入国拒否がEU連携による抑制策を妨げるとして反対。10月に地元州議会選を控え、国政実績が欲しいCSUは会派解消による政権離脱をほのめかし、メルケル氏に譲歩を迫った。

     メルケル氏は先月末のEU首脳会議で、登録済み難民の移動抑制について合意を取り付け、ギリシャなどとの送還合意も実現。「合意は(CSUの政策と)効果は同じ」と主張し、強硬な反イスラム政策を取るCSUのゼーダー・バイエルン州首相も「考えていたより多くのことで合意した」と評価した。

     だが、ゼーホーファー氏は1日の会合で「代替案にはならない」として、独自の入国制限に固執。独誌シュピーゲル(電子版)は「政策ではなく、最後にはメンツの問題になった」と対立激化の背景を指摘する。

     2日の会談で何らかの合意に達しなかった場合、ゼーホーファー氏の内相辞任の可能性が高まる。CSUが後任内相を提案すれば政権は維持されるが、会派を離脱すれば、与党は過半数割れする。その場合、CDUと社民党に野党・緑の党を加えた3党連立政権案が有力視される。

     緑の党のハーベック共同党首は2日、「責任を引き受ける用意はある」と前向きな姿勢を示す。

     最悪のケースとしては首相交代や前倒し総選挙、少数内閣の発足があり得るが、国政の長期混乱は必至だ。CDU内にはCSUへの「報復」として、バイエルン州議会選挙にCDU候補を擁立する案も浮上。そうなればCDUが州議会で躍進するとする世論調査があり、国政再編につながる可能性もある。

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