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 夜空の星々は、地球上の様々な思いを反映し吸い取ってきた。亡くなった人が星になる、という感覚は世界共通なのだろう。本当は地下に埋葬(まいそう)されたり、土に還(かえ)ったりするので、死者が行く先は天上ではないのだけれど、人々は天国をイメージするとき、やはり空のかなたを見上げるらしい。

 いつだったか、あの星々は実はただの穴ではないのかと思ったことがある。漆黒の宇宙は黒い幕でしかなく、そこに無数の穴が空(あ)いていて、その穴から天上世界の光が漏れてくる、と想像したとき、さて、その光溢(あふ)れる世界はどんな風になっているのだろうと、胸をかき立てられた。あの小さな穴まで這(は)い上って、こっそり覗(のぞ)き見てみたいものだと。

 常にチカチカと光の粉をこぼし続けている穴もあれば、ぼんやりと白く、紗(しゃ)を掛けたように空いた丸…

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