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損賠訴訟

柔道「絞め落とし」違法 教室指導者の賠償確定 最高裁

「絞め落とし」を違法とした判決が確定し、弁護士らと記者会見する原告の男性(左)=福岡市中央区で2018年7月3日午後5時36分、平川昌範撮影

 柔道教室の指導者から絞め技で失神させる「絞め落とし」をされたとして、福岡市の男性(17)が指導者に損害賠償を求めた訴訟があり、最高裁が指導者側の上告を受理しない決定をした。指導者の行為を違法と認め、慰謝料など4万4000円の支払いを命じた福岡地裁判決(2016年12月)が確定した。指導者による絞め落としの慣習がある日本の柔道界に波紋が広がりそうだ。【平川昌範】

     決定は6月19日付。男性は中学2年だった14年10月、福岡市内の道場で乱取りの稽古(けいこ)中、指導者から首を絞める「片羽絞め」を受け、一時意識を失った。男性側は指導者としての安全配慮義務に違反するとして15年2月に提訴したが、指導者側は「小学生に絞め技をかけた男性に、絞め技の危険性を理解させるためで違法性はない」と反論していた。

     1審判決は「体で分からせるのは指導として不適切」と判断。2審・福岡高裁も今年1月、「口頭で厳重に注意する方法もあり、行き過ぎというほかない」として、指導者側の控訴を棄却した。

     福岡市内で3日に記者会見した男性は「強くなりたいと柔道を始めたが、今回の指導に疑問を感じてやめた。判決で指導の皮をかぶった暴力がなくなってほしい」と語った。

     絞め落としを巡っては、全日本柔道連盟(東京)の重大事故総合対策委員会が今年4月、「一般的、社会通念的な見地からも暴力以外の何物でもない」として、各都道府県連盟などに根絶を呼びかける通知を出している。

     同委員会の磯村元信委員長は取材に「日本の柔道界には、絞め落としや、『マイッタ』を許さないなど古い慣習があったが、そのままにしていては柔道の発展につながらない」と述べた。

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