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炎のなかへ

/202 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

その夜(37)

 周囲を炎に囲まれながら、タケシは凍りついた。全身の血が足元から地面に流れだしてしまったようだ。登美子はその場にしゃがみこみそうだった。モンペ姿の少女の両脇には二本の不発弾がななめに土に刺さっている。タケシにはきこえないが、そこから音が鳴っているのだ。不発弾の信管が遅れて炸裂(さくれつ)するときの音だ。登美子は恐怖で足が動かない。タケシは叫ぶと同時に駆けだしていた。

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