メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

炎のなかへ

/202 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

その夜(37)

 周囲を炎に囲まれながら、タケシは凍りついた。全身の血が足元から地面に流れだしてしまったようだ。登美子はその場にしゃがみこみそうだった。モンペ姿の少女の両脇には二本の不発弾がななめに土に刺さっている。タケシにはきこえないが、そこから音が鳴っているのだ。不発弾の信管が遅れて炸裂(さくれつ)するときの音だ。登美子は恐怖で足が動かない。タケシは叫ぶと同時に駆けだしていた。

この記事は有料記事です。

残り732文字(全文923文字)

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 浦和ルーテル 青学大系属校に 小中高校 /埼玉
  2. 名古屋 「レゴランド」19日から入場料大幅値下げ
  3. 男児熱射病死 救急要請遅れか マニュアル具体的指示なし
  4. 無許可走行 特殊車両、公道で鉄道客車運搬 大阪の会社を県警捜査 /静岡
  5. コトバ解説 「熱中症」と「熱射病」の違い

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]