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将棋

第76期名人戦七番勝負 佐藤天彦名人-挑戦者・羽生善治竜王 第6局の10

「そうでしたか…」 観戦記・椎名龍一

 気迫に満ちた対局室の空気を、どう伝えればいいのだろうかと思う。

     盤側にいるのがつらい。酸欠で倒れてしまうかもとさえ思う。観戦のメモには「幻想を見ていた」と記されている。その時の記憶を手繰れば、宇宙空間に放り出されている自分を感じていた。そんな妄想と現実の境目が分からなくなるような特殊な空気感だ。対局室の外に出たいとも思ったがもうこちらは身動きすらできる立場ではない。

     貴重な2分を使って羽生は[後]7七と、と引いたがこれが疑問手だった。局後に「(図で)[後]1七歩と止められたらどうすれば……」と佐藤は感想を述べた。以下[先]7八銀[後]5六歩[先]4四角[後]5七歩成[先]同金[後]同桂成[先]同玉[後]4四金(参考図)が感想戦で並べられ、しばらくその局面を見ていた羽生は「そうでしたか……。なるほど、そうでしたね」とつぶやいた。参考図に進めば後手よしだったという。115手目[先]1三同香成でようやく歩以外の駒が駒台に乗った。

      ---      ?[後]7七と 2

     [先]1三歩成 2  [後]同銀

     [先]同香成     [後]同香

     [先]2三銀     [後]3一玉

     [先]3二銀成    [後]同玉

     [先]2三歩成    [後]4三玉

     [先]3三と     [後]同角

     [先]2一飛成

     (◎好手 ×悪手 ?疑問 ▽作戦 !勝負手)

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