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余録

ロジャー・フェデラー選手といえば…

 ロジャー・フェデラー選手といえば、男子テニス界のレジェンド的存在だ。今年のウィンブルドン選手権は準々決勝で惜敗したが、史上最多優勝など数々の記録を打ち立てている▲その36歳が今回、試合以外の「事件」で注目を集めた。20年以上も額のヘッドバンドにあった米ナイキのロゴマークがない。純白のウエアを見ると胸には赤地に白の「UNIQLO」とある▲コートでの実績に加え、ロレックス、メルセデス・ベンツなど一流ブランドがスポンサーに名を連ねる選手だ。彼の年齢にもかかわらず10年で300億円超とも言われる契約を、スポーツブランドでないユニクロが結んだ。ロジャー・フェデラーというブランドにテニス以上の価値を認めるからだろう▲ブランド戦略でも、こちらはどうか。文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」だ。国の補助金で研究をブランド化し、大学の魅力を高めようという制度だが、選ばれた大学が、文科省の局長の息子を不正合格させていた容疑が浮上し、大学も事業も評判ガタ落ちである▲「ブランドの力は、その消費者の意識と心に宿る」と語るのは、ブランド研究の第一人者、ケビン・ケラー米ダートマス大教授だ。スポーツ選手ならそのファンや信奉者、大学なら学生や研究者、卒業生の意識と心、となろう▲年月をかけ、時に失敗や低迷も経験しながらブランドは作られる。役所のお墨付きで、研究を手っ取り早く大学のブランドに仕立て上げようという発想に無理があった。

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