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蔵書拝見

玉木雄一郎氏/上 「茜色の空 哲人政治家・大平正芳の生涯」 「真摯な苦悩」を学ぶ

蔵書について語る国民民主党共同代表の玉木雄一郎氏=東京都千代田区で2018年7月10日、玉城達郎撮影

 1980年に大平正芳さんが亡くなった時は小学生で、学校に喪章を付けた半旗が掲げられたのを覚えている。当時は(大平氏の口癖の)「アーウー」ぐらいしか知らなかったが、香川から総理大臣が出ていることを誇らしく思っていた。その後も、大蔵省の先輩というつながりもあって非常に尊敬している。

 改めて意識したのは民主党政権末期に(消費増税につながる税と社会保障の)一体改革で奔走していた時だ。党内が混乱し、世間の反発を受ける中で負担を求めるのは苦しかったし、選挙で不利なのも分かっていた。その選択に向き合った時、大平さんの苦悩を知りたいと思った。大平さんはまじめに将来を考え、「一般消費税」を掲げて衆院選に臨もうとした。「減税します。増税は先送り。予算はいっぱい付けます」という風潮にあらがって命を懸けた。

 何冊もある「大平本」の中で、この本は伝記小説として書かれたノンフィクションのようなフィクション。読…

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