旧野蒜小

防災体験型宿泊施設としてオープン 宮城

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グランドオープンを祝い「ふるさと宮野森太鼓」を披露する宮野森小の児童たち=宮城県東松島市で2018年7月21日、本橋敦子撮影
グランドオープンを祝い「ふるさと宮野森太鼓」を披露する宮野森小の児童たち=宮城県東松島市で2018年7月21日、本橋敦子撮影

 東日本大震災の津波で被災した宮城県東松島市の旧野蒜(のびる)小校舎を改修した防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」が21日、宿泊営業を開始し、グランドオープンした。初日から宿泊はほぼ満室で、施設は年内約5万人の利用客を見込む。

 施設は自衛隊OBらでつくる「貴凛庁」(同市)が運営。4月に先行オープンした施設1階にレストランと浴場、2階には防災体験スペースを配置。この日から利用を始めた3階の宿泊エリアには14部屋68床を整備した。

 21日はグランドオープンを祝い、地元の宮野森小5、6年生43人が「ふるさと宮野森太鼓」を披露。古里が震災を乗り越える様子を力強い音色で表現し、集まった住民らから大きな拍手を浴びた。旧野蒜小卒業生で、同市東名地区で被災した飯川悦子さん(69)は「震災直後は学校のそばを通ってもつらくて見られなかった。でも、地域の景色がまるきり変わってしまった現在は学校を残してもらえることがうれしい」と目を潤ませた。

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