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火論

山手線の人々=玉木研二

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 かつて、記事の企画を考えるのは山手線の車中がいいという先輩記者がいた。なるほど、東京都心の環状線は、果てしなく走り続けながら遠くに行かず、居眠りしても乗り過ごす心配がない。便利な移動書斎か。

 先週100歳で亡くなった脚本家・橋本忍さんは山手線で人間観察をした。「七人の侍」で共同執筆した黒澤明監督の綿密な人物像ノートに仰天したのがきっかけ。自分流のやり方を考えた。自著「複眼の映像--私と黒澤明」(文春文庫)に書いている。

 まず反対側座席や周辺のつり革の人々を見る。「カメラを据えられる顔」と「据えても意味のない顔」がある…

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