G20

貿易戦争に無力感 緊張緩和策、描けず

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
G20財務相・中央銀行総裁会議の写真撮影の際、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事(右端)とあいさつを交わすムニューシン米財務長官=ブエノスアイレスで、ロイター
G20財務相・中央銀行総裁会議の写真撮影の際、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事(右端)とあいさつを交わすムニューシン米財務長官=ブエノスアイレスで、ロイター

 日米欧に中国など新興国を加えた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は22日、米国発の貿易戦争の収拾に向け「対話と行動を強化する」との共同声明を採択して閉幕した。米国と中国が制裁関税を発動し合って以降、初の会議となったが、声明は3月の会議とほぼ同じ内容に過ぎず、今回も緊張緩和の具体的な道筋は描けなかった。

 声明では、貿易を世界経済の下振れリスクと明記し、「短期から中期にかけての下振れリスクが増大している」との文言を新たに盛り込んだ。トランプ米政権が仕掛ける貿易戦争を念頭に「自由で公正なルールに基づく貿易を通じて世界経済の成長を高めていくことが重要」(麻生太郎財務相)、「台頭する保護主義に結束して対抗する必要がある」(中国の劉昆財政相)など、各国から懸念が相次いだためだ。

この記事は有料記事です。

残り1183文字(全文1530文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月