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日本人の足跡たどる 3万年前の航海再現 今回は丸木舟 台湾→沖縄・与那国で来夏挑戦

実験で、軽量化した竹いかだをこぐメンバー。安定感はあるが、期待したほどスピードは出なかった=3万年前の航海徹底再現プロジェクト提供
石斧で大木を切り倒すことに成功=3万年前の航海徹底再現プロジェクト提供
これまでの実験と再現を目指す航路

 約3万年前に大陸から渡ってきた日本人の祖先による航海の再現を国立科学博物館が目指しており、来夏、当時の技術や知識だけを使い、手こぎの舟で台湾-沖縄・与那国島間(直線距離で110キロ)を渡る航海に挑む。丸木舟を有力候補とし、GPS(全地球測位システム)のない航海術など、祖先が挑んだ可能性の高い航海計画を来春までにまとめる予定だ。プロジェクトの舞台裏を追った。【大場あい】

     博物館などのチームは2016年、アフリカから世界に広がったホモ・サピエンス(新人=今の人類)が、日本にどうやって来たかを科学的に検証するプロジェクトを開始。シーカヤックなどの経験豊富なこぎ手が参加し、1年目は草を束ねた舟で与那国島-西表島間(75キロ)、2年目は竹を組んだいかだで台湾・台東県から離島まで(50キロ)の実験航海を行った。

     だが、いずれも潮に流されたり、強風や日没で断念したりと、人力で目的地までたどり着くことはできなかった。

     チームによると、これまでの実験で、3ノット(時速約5・6キロ)以上の速さが出なければ、台湾-与那国島間を通る黒潮を横切るのが難しいことが分かった。竹いかだを軽量化して実験したが、速度が足りなかったため、今年はスピードを出しやすい丸木舟の製作、航行を試みる。本州では3万年前以上の遺跡で特殊な石斧(せきふ)が出土していることから、同様の石斧が台湾などでも使われていた可能性があると仮定した。

     昨年9月に石斧の複製品で直径1メートルのスギの伐採に成功。今年5月に丸木舟にくりぬく作業を始めており、9月までには舟を完成させる。作業は東京都台東区の同館正面玄関で今月26日~8月6日に公開する。10月に試験航行する。

     来年の航海本番は、夜通しこいで2~3日かかる見通しだという。プロジェクト代表の海部陽介・同館人類史研究グループ長は「舟の選定に加え、本番までに黒潮の海域を理解したり夜間航行に慣れたりするなど、こぎ手の経験値も上げていきたい」と話す。

     航海に向け、3000万円を目標にインターネットを通じたクラウドファンディングで支援金を募る。募集期間は9月14日まで。プロジェクトや寄付の詳細はホームページ(https://readyfor.jp/projects/koukai2)。

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