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はや2くん質問箱

行きと帰りで、かかる時間が大きく違うのはなぜ?

 Q 初歩的な質問ですみません。地球を出発して3年半くらいかけてリュウグウに到着しましたが、地球に帰還するのは1年くらいの予定と聞いています。なぜ、こんなに違うのですか。(チャチャ・36歳)

 A これは、地球とリュウグウのそれぞれの軌道と位置のタイミングによります。また、スイングバイをしたり、イオンエンジンで加速したりしているということも関係しています。行きは、打ち上げられてからちょうど1年後に地球に戻ってきてスイングバイをしました。地球の引力を利用して加速、軌道変更をしたわけです。ですから、このスイングバイの時が、地球からの真の出発と考えてもよいことになります。そうしますと、実は行きは2年半かけて地球からリュウグウに行ったことになります。実際、より強力なロケットを使って打ち上げれば、地球スイングバイをしたタイミングに打ち上げてもよかったことになります。

     スイングバイ後、2年半かかった理由は、イオンエンジンで軌道を制御していったためです。イオンエンジンは燃費が良い(少ない燃料で加速できる)エンジンですが、その力は弱いです。ですから、長時間かけてじわじわと加速をする必要があり、時間がかかりました。もしイオンエンジンではなくて化学エンジンで一気に加速するようなことをすれば、行きの時間は短縮できたと思います。

     帰りについてですが、帰りもイオンエンジンで軌道制御をしますが、帰りは最終的には地球の大気にカプセルを突入させて、地球の大気によって一気に減速することができます。このことや、地球とリュウグウの位置関係によって帰りは約1年と行きに比べれば短い期間で戻ってくることができるのです。


     探査機「はやぶさ2」の旅や機体のこと、小惑星リュウグウの素顔、太陽系探査のこれからなど、なんでもQ&Aを紹介します。「!」や「?」がいっぱい見つかるはずです。このコーナーは、日本惑星協会の「『はやぶさ2』どんなことでも質問 ” 箱 ”」から許可を得て転載しています。質問がある場合は、同協会のウェブサイトから投稿してください。

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