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森健の現代をみる

精神医療と私たち 今回のゲスト 岡崎伸郎さん(その2止)

森健さん

一般市民の心の底に優生思想は潜んでいる

 森 精神科医療の現場に対する影響はどうですか。

 岡崎 戦後、国は精神障害への偏見を助長する政策をとり続けました。その根幹が、社会から隔離して病院に収容することです。近年、当事者団体や関係者らの努力にもよってやっと、隔離収容主義から「地域で支える共生社会型の精神医療」へという流れができつつありました。今回の事件でそれが逆戻りすることが懸念されます。社会には冷静になってもらいたいですね。精神障害者で危険な行為に及ぶ人はごく一部ですし、触法行為があったとしても、精神症状との関係が薄いことが多い。無差別殺人のようなことはむしろまれで、長年葛藤のあった家族が被害者になる例が目立つのです。

 森 相模原事件の際、被害者の実名が遺族の意向で公表されなかったことに違和感がありました。遺族たちが…

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