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きょうのセカンドオピニオン

5歳児 あごに7ミリの白斑=答える人・川上民裕准教授(聖マリアンナ医大・皮膚科)

 Q 5歳児 あごに7ミリの白斑

     5歳の男児。約1年前にあごに直径約7ミリの白斑ができ、皮膚科で光線治療を受けていますが、効果がありません。小学校入学前に治してやりたいです。(茨城県、女性、71歳)

     A ステロイドが有効

     皮膚は3層構造で、浅い部分にある色素細胞(メラノサイト)が体を紫外線から守るため、皮膚に色を付けています。この細胞が働きをやめたり、消失したりして皮膚の色が抜けたのが尋常性白斑です。

     原因は分かっていませんが、メラノサイトを自分の免疫系が誤って攻撃してしまうという説が有力です。世界で100人に1人の割合で発症し、ピークは10~30代。遺伝性ではありませんが患者の20~30%に家族歴があります。多くは1年ほどで進行が止まりますが、個人差があり、全身に及ぶ場合もあります。治療は難しく、再発頻度も高い病気です。

     診療ガイドラインでは15歳以下で顔にある場合、ビタミンD3外用薬、ステロイド外用薬を数カ月続ける治療を勧めています。ステロイドは塗り続けると皮膚が薄くなる副作用がありますが、小さな部分の白斑に効きます。免疫抑制薬のタクロリムス軟こうも推奨されています。

     16歳以上であれば、これらの外用薬と合わせてナローバンドUVBやエキシマレーザーなどと呼ばれる紫外線をピンポイントで当てる光線療法を併用します。ただ、発がんの恐れもあり、過剰な紫外線照射は避けた方が良いでしょう。

     専用の化粧品で隠す「カムフラージュ」や直径1ミリの他の部位の皮膚を移植し、紫外線を照射する「1ミリミニグラフト術」もありますが、未就学児には難しいかもしれません。普段から日焼けやこするなどの物理的刺激を避け、学会認定の専門医を受診しましょう。【聞き手・谷本仁美】


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