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余録

「今ここで、内定をもらった他社に断りを入れてくれ」…

 「今ここで、内定をもらった他社に断りを入れてくれ」。人事担当から強く迫られ、心ならずも内定辞退の電話をさせられた学生がいる。あまりの強引さに不信感が募ったという▲「またご縁があったら、一緒に仕事をしましょう」。怒られるのではとビクビクして辞退を告げたところ、優しい言葉をかけられた学生もいる。思わずホロリとして、断ったことに苦さを感じたという▲今年の就活は早くも終盤だ。内定辞退をめぐる悲喜こもごもが繰り広げられている。例年にない超売り手市場と言われ、いくつもの会社から内定を得た学生は多い。一方、企業の人事担当の方は優秀な人材を確保するのに必死だ▲「内定ブルー」という言葉はそんな現実の中から生まれたのだろう。内定はもらったが、この会社でやっていけるのかと自信がなくなる。この会社でよかったのかと迷うパターンもある。7割の学生が経験したとの調査結果もある▲就職氷河期の世代からは甘えと見えるかもしれない。しかし、日本の経済を背負ってきた大企業の信じられない不祥事が後を絶たず、人工知能(AI)やロボットが産業地図をどう書き換えるかわからない時代だ。学生たちの不安もわかる▲「内定ブルー」を解消するには、先輩社員の話を聞いたり、同期と話したりするのが効果的らしい。この先の社会がどうなるのかは誰にもわからない。伝統的な終身雇用も崩れだしている。どんな選択をしようと、自分を信じて切磋琢磨(せっさたくま)していくしかないのだ。

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