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余録

1951年の新語・流行語の一つに「PR」が選ばれたのは…

 1951年の新語・流行語の一つに「PR」が選ばれたのは、この年にラジオの民間放送が始まったからだ。今はもっぱらコマーシャル(CM)と呼ばれる広告放送を人々が初めて耳にし、それをPRと呼んだ▲年配の方の中にはこのPRを、「プロパガンダ(宣伝)」の略語と思っている人もおられよう。それは思い違いで、正しくは「パブリックリレーションズ」の略である。このPRにはCMや広報宣伝活動よりももっと広い意味がある▲PRは本来、企業や団体が公衆(世論)の理解や共感を得られるようにするコミュニケーション活動をいう。そこでは双方向的意見交換を通し、公共の利益をめぐる合意も目ざされる。一方的なイメージの売り込みと正反対の発想だ▲そんなPRの本意を思えば、今も昭和の時代の「PR」しか頭にない団体やリーダーが多いのにあきれる。その典型がアメフット部の悪質タックル事件で世論全体を敵にした日大当局の対応で、先日第三者委報告が指弾したところだ▲さらに驚くのは、その第三者委に説明責任を果たしていないと批判された田中英寿(たなか・ひでとし)理事長がそれでも公の会見に応じようとせぬことである。何とも理解や共感をしかねる日本最大の大学経営トップのパブリックリレーションズ拒絶だ▲おりしも日本ボクシング連盟でも不正の集団告発があったが、こちらもトップの説明責任が問われる。公衆の理解や共感などはなから眼中にない専横が、これ以上アスリートらを苦しませてはならない。

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