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余録

「神はブルガリア人だ」。24年前のサッカーW杯で…

 「神はブルガリア人だ」。24年前のサッカーW杯できわどくPK戦を制したブルガリア代表、ストイチコフは叫んだ。が、準決勝でイタリアに敗れる。「神はブルガリア人だが、審判がフランス人だった」▲ことスポーツでは神様よりも勝敗を左右できる審判である。もしも、その審判に圧力をかけ、試合結果を操作するようなことが競技団体のトップによって行われていたとすれば……日本ボクシング連盟の内部告発が波紋を広げている▲「奈良判定」とは奈良県の選手が有利に判定される疑惑で、以前からささやかれてきた。山根明(やまね・あきら)会長が県連盟トップだったためといわれる。連盟は判定の不正を否定しているが、テレビの情報番組では審判員らの内情暴露が続いている▲中国の空想上の動物に由来する「贔屓(ひいき)」は日本語で「大いに力を入れること」から「気に入った者への力添え」を意味する言葉になったとか。頼ることに由来する「依怙(えこ)」という言葉を冠し、「依怙贔屓」となるとどっと不公平感が増す▲こちらの依怙贔屓は場所でいえば「新宿判定」となるのか。東京医大の入試で女子受験者の得点を一律減点して合格者数を抑え、男子受験者を優遇していたという話である。むろん受験生に知らせず、ひそかに続けてきた点数操作だ▲「女性医師の離職率が高く、仕方ない措置」との弁明が聞こえるが、これでは女性の働ける環境はいつまでも整わない。典型的な差別再生産の構図だ。医の神は女性に点を与えたのに、審判は男社会だった。

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