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炎のなかへ

/223 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

その夜(58)

 五メートルほど先の左手に建つ立派な写真館が、タケシの目に飛びこんできた。鉄筋コンクリート造りで頑丈そうだ。両開きのガラス扉の取っ手は真鍮(しんちゅう)製で、人の手がふれるところだけぴかぴかに光っている。四角く張りだした入口のひさしは五十センチほどの奥行しかないが、コンクリート製だ。

「焼夷(しょうい)弾がきます。あそこの写真館に避難しましょう」

 タケシがそういうと同時に、直邦が空を見あげて叫んだ。

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