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変革

第7部 あいおいニッセイ同和損保/15 足し算でなく掛け算を

同じビルに入るあいおいニッセイ同和と三井住友海上の営業拠点=東京都内で6月、松本尚也撮影

 昨年3月、あいおいニッセイ同和損害保険の40代の営業支社長は、東京都内の倉庫会社が運送事業を始めると聞き、急いでその会社に向かった。自動車保険の獲得を狙ったが、同時に三井住友海上火災保険も営業をかけていた。両社は激しく競ったが、支社長は独自の事故対応サービスをアピールし、契約獲得に成功した。

 2001年に誕生したあいおい損保は、さらなる規模拡大を目指し、10年に三井住友海上と持ち株会社MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)を発足。傘下に入ったあいおいはニッセイ同和損保と合併した。国内市場が縮小する中、ライバル損保の合従連衡も加速。損保ジャパンと日本興亜損保も統合し、業界は東京海上HDを含めた「3メガ損保」に集約された。ただ、他の2メガが合併を選択した一方、あいおいニッセイ同和と三井住友海上はそれぞれが得意分野に特化して存続する「機能別再編」を選んだ。

 「兄弟会社」になっても、「営業現場では敵」と営業支社長は言う。同じビルに入る両社の営業拠点もあるが…

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