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炎のなかへ

/227 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

その夜(62)

 直邦が両手をグーの形に握って叫んだ。

「タケシ兄ちゃんはアメ公なんかじゃない。立派な日本人だ。命をかけて、みんなを守ってくれたんだ」

 いきりたってそれだけ口にすると、わあわあと声をあげて泣きだした。登美子がいった。

「そうよ、タケシくんは時田家の立派な一員よ。勤労奉仕にもいってるし、お国のためにがんばってるんだから」

 先ほどの初老の女性が目をつりあげて叫び返してくる。声は怒りで震え、指はまっすぐにタケシを指している…

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