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米国

元CIA長官の機密情報アクセス権限を剥奪

ブレナン元CIA長官=2017年5月撮影、AP

 【ワシントン高本耕太】米ホワイトハウスは15日、オバマ前政権時代に中央情報局(CIA)長官を務めたジョン・ブレナン氏の機密情報にアクセスする権限(クリアランス)を剥奪(はくだつ)したと発表した。ブレナン氏の「常軌を逸した言動」を理由に挙げているが、トランプ政権の外交・安全保障政策に批判的なブレナン氏への報復との見方が広がっている。

     米政府で安全保障や情報機関に携わる一部高官は、現役大統領や現職職員らに助言できるようにするため、退官後も政府の機密情報へのクリアランスを認められている。トランプ氏は声明で、ブレナン氏が機密を国益のためでなく「政治的な攻撃を正当化するために使っている」と批判。他にクラッパー前国家情報長官ら9人の権限剥奪を検討していることも明らかにした。

     「民主党がトランプ政権を妨害している」と不信感を募らせるトランプ氏が強権を発動し、国益に資する意見や助言を党派を超えて政策運営に反映させる米政府の伝統を断ち切った形だ。

     ブレナン氏は25年のCIA勤務歴を持ち、オバマ前政権下の2013~17年に長官を務めた。トランプ政権に批判的な姿勢で知られる。7月の米露首脳会談後の記者会見でトランプ氏が、米大統領選介入へのロシア政府の関与を否定したプーチン氏に同調し、米情報機関の分析を疑問視する姿勢をみせたことについて「犯罪行為の域で、国家反逆に等しい」と激しく非難していた。ブレナン氏はクリアランス剥奪について15日、自らのツイッターで「言論の自由を抑圧し批判勢力を罰する、トランプ大統領の取り組みの一環」と述べた。

     ホワイトハウスのサンダース報道官は15日の記者会見で、剥奪が報復との指摘を「まったく違う」と否定、「大統領には機密を守る憲法上の義務がある」と主張したが、ブレナン氏が機密情報を不適切に扱った証拠は示さなかった。

     トランプ氏の声明は7月26日付。政権の内幕本を出版した黒人女性のマニゴールト元補佐官をトランプ氏が「犬」と呼び中傷したことが大きな話題となるなか、3週間前の決定を公表することで、報道の関心をそらす狙いがあったとみられる。

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