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プリズム

重度障害者の「生産性」とは=論説委員・野沢和弘

 近松門左衛門の生涯を描いた「埋(うず)み火」という小説のあとがきで、作者の杉本苑子さんはこう述べる。「魂の奥底で木枯(こがら)しの音を聞く」ような作風は、近松が知的障害の子と共に昇華をとげ、浄瑠璃となって結晶したからだという。

 20年以上前、大江健三郎氏の講演でも聞いた。創作活動に行き詰まっていたころ生まれた障害児が作家としての自分に新たな息吹をもたらしてくれた、と。

 弁護士や官僚、政治家、経済人の中にもそのような実体験を持つ人が多い。

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