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アートの扉

「江戸名所図屏風」左隻(部分) 街の表情生き生きと

八曲一双 江戸時代 紙本金地着色 各107・2センチ×488・8センチ 出光美術館蔵

 人のエネルギーに満ち満ちている。2枚組みの屏風(びょうぶ)の中、右隻(うせき)に約1000人、左隻に約1200人もが描かれているからだ。

 江戸の街を描いた「江戸名所図屏風」は、直線距離にすると約10キロの範囲を描いている。北は上野・浅草から、南は品川まで。浅草寺、神田明神、増上寺など今もおなじみの名所を絵の中に見つけることができる。だがここでの主役は、街というより、街に生きる人だ。

 「とても個性的な都市図です」。出光美術館の廣海(ひろみ)伸彦学芸員は話す。京の街を描いた洛中洛外図…

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