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競馬

菜七子 JRA34勝、女性騎手最多並ぶ 初の1日2勝で達成(スポニチ)

新潟7Rをライゴッドで逃げ切り初の1日2勝を挙げ笑顔で検量室に戻る藤田。JRA女性騎手通算最多の34勝目を挙げた(撮影・村上大輔)=スポニチ提供

 藤田菜七子(21=美浦・根本康広厩舎)が19日、JRA女性騎手史上初となる1日2勝で通算34勝目を挙げ、牧原(現姓・増沢)由貴子が持つ女性騎手のJRA最多勝利記録に並んだ。新潟3Rを6番人気トニーハピネスで逃げ切って21歳になっての初勝利を飾ると、7Rでも8番人気ライゴッドで再度の逃げ切り勝ち。ともにスマートファルコン産駒の伏兵を勝利に導き、デビューからわずか2年半足らずでのスピード到達となった。

     新潟7R。ライゴッドに騎乗した菜七子は好スタートを決めると、道中で先頭を奪い、直線に入っても後続の追い上げを振り切った。3Rに続く逃げ切りVで、自身初の1日2勝。一気に歴史に名を刻んだ。

     「素直にうれしい。ただ、ここで満足することなく、すぐ切り替えて“次の1勝”を目指したい」

     想像をはるかに超えた過酷な戦いだった。16年ぶりのJRA新人女性騎手としてデビューしたのが16年3月。過去の女性ジョッキーたちは全て、同時期に他の女性騎手が現役でいたが、菜七子はただ一人。男社会の競馬界を少女が戦い抜いてこられたのは、負けん気の強さに他ならない。

     「正直、男性騎手と同じことをしているのに、なんで私だけこんなに注目されるんだろうと思う時がある。ありがたくもあるけど、私はジョッキーになりたくてこの道を目指した。だから、女性だからという理由だけで特別に注目されるのは嫌です。一騎手として活躍したいという気持ちが強い」

     気概では一歩も引かない彼女だが、体力、技術面で男性と差があるのは自覚している。猛暑の7月。休日返上で、4度も地方遠征した。地方のナイター競馬で騎乗すれば、茨城県の自宅に帰れるのは深夜。翌朝の調教のため、午前2時に起床することもあった。周囲が心配するほどの頑張りで、牧原元騎手が18年の現役生活で積み上げた勝利数に、わずか2年半足らず、21歳の誕生日から10日で追いついた。

     憧れはニュージーランドのリサ・オールプレス。結婚、そして2人の子供を出産しながら、G1を何度も制し、結婚後に初のリーディングを獲得した現役騎手だ。「今は自信がないというよりは想像がつかない。とにかく毎日を過ごすので必死なんです」。それは偽らざる本音だ。

     かつて、菜七子はこう話したことがある。「騎手以外だったら、(東京)丸の内あたりで、めちゃくちゃ仕事のできるバリバリのキャリアウーマンになってみたかった」。ホースマンとしてキャリアアップすることで、「女性騎手」という呪縛から完全に解き放たれる日は訪れる。

     ◆藤田 菜七子(ふじた・ななこ)1997年(平9)8月9日生まれ、茨城県守谷市出身の21歳。16年3月5日、美浦・根本厩舎からJRAデビュー。同年4月10日の福島9Rサニーデイズで初勝利(51戦目)。JRA通算1041戦34勝(19日現在)。1メートル57、45キロ。血液型A。空手初段、剣道2段。趣味は寝ること、読書。愛読書は伊坂幸太郎氏の「マリアビートル」。好きな食べ物は肉、スイーツ。好きな歌手は、One Direction(ワン・ダイレクション)、俳優は三浦春馬。(スポニチ)

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