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特集ワイド

この国はどこへ行こうとしているのか 平成最後の夏に… 作家・平野啓一郎さん

平野啓一郎さん=藤井太郎撮影

「反日」攻撃と冷笑主義

 昼下がりの東京都内はうだるような暑さだった。ビルの輪郭がかげろうのように揺らいで見える。将来が見通せない現代を映し出したかのようだ。

 バブル崩壊以降、平成は展望が開けない時代とも言われてきたが、平野啓一郎さん(43)は、この時代をどう受け止めているのだろう。

 「2000年代の初めに『自分探し』という言葉が社会的にはやりましたけど、僕は、日本全体が自分探しをしていたのが『平成』という時代かなという気がします」

 自分探し--。1990年ごろから使われ出したこの言葉、手元の辞書によれば「自分の現状に満足できず、…

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