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大島理森氏/上 「泣き言はいわない」 自分むち打つ説教集

 山本周五郎は学生時代から読み続けている。最初に読んだのは(下級武士が身分差別に苦しみつつ堤防工事に取り組む物語)「ながい坂」だった。本好きの友人が「大島、勉強もしないし遊んでばかりいるんじゃないか。これ、面白いぞ」と勧めてきた。

 当時、大人気だったのは司馬遼太郎。スターを描き、活動的で絵になりやすい。胸躍る物語だ。一方、山本周五郎は、個人がいかにつらい道に身を置いてきたかを描く。

 3年半の浪人時代(1980年の青森県議辞職から衆院初当選まで)は、まさに「自己存在」に不安を抱えて…

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