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経済同友会

大企業とベンチャーつなぐ 桜田・副代表幹事

桜田謙悟氏=横山三加子撮影

 少子高齢化による人手不足の深刻化や、情報技術(IT)の進展に伴う仕事の変化を背景に、企業の人材戦略は転換点に立たされている。産業競争力を高めるための雇用や働き方について、経済同友会副代表幹事で、人材戦略を考える委員会のトップを務めるSOMPOホールディングスの桜田謙悟社長に聞いた。【聞き手・横山三加子】

     --雇用のあり方に強い危機感を持っています。

     ◆新卒一括採用で、一つの会社で定年まで勤める、男性中心の高度経済成長時代のビジネスモデルが制度疲労を起こしているにもかかわらず、続けているのが日本だ。もしかしたら、(日本社会の)根底にはゆっくり下ればいい、変わりたくないという気持ちがあるのかもしれない。変化のためには、経営者ら“既得権益側”が、新しい考えを持つ若者や女性など多様な人材に仕事を任せることが大切だ。

     --同友会として具体的にはどう取り組みますか。

     ◆きっかけづくりとして、人材のサーキュレーション(循環)という観点が必要だ。資本力や技術はあるがアイデアがない大企業と、アイデアやスピード感はあるが資金力のないベンチャー企業が連携すればいろいろなチャンスが出てくる。同友会が事務局となって、大企業とベンチャー間の出向の相互受け入れ制度を今年度中に始める。成功事例を生み出し、2019年度以降に対象企業を広げたいと考えている。

     --採用はどう変えますか。

     ◆これまで新入社員が取り組んでいたような仕事は今後、人工知能(AI)や機械に置き換わる。保険会社のSOMPOでも、ITや介護、自動車などその道の技術や経験を持った人材でないと困る仕事が増えている。このため3分の1は通年で行うキャリア採用にする方針に変えた。

     --副業・兼業も議論になっています。

     ◆経営層が、新しい働き方を推進することのメリットを説明し、認知し、公表することが大事だ。とりあえずやればいいというのではダメだ。

     さくらだ・けんご 1978年早稲田大卒、安田火災海上保険(現損保ジャパン日本興亜)入社。金融法人部長や損保ジャパン社長を経て、2012年から現職。経済同友会では17年度から副代表幹事。62歳。

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