メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

詩の橋を渡って

手仕事に見立てる「旅」=和合亮一(詩人)

和合亮一さん

8月

さいごの糸をむすび切ると

その旅をおえて

ボタンはブラウスの一部となる

そして息をひとつ またひとつ

ボタンは貝であったころの

うみの呼吸をとりもどす

 詩を書くことをたとえてみるとするならば何だろう。岡島弘子の新詩集『洋裁師の恋』(思潮社)を読みながら、あれこれと思いをめぐらせた。「光と風の中から つまみあげると/息を吹きかえすボタン/糸と針で穴をうめると/もうひとつ息をする」

 岡島は洋裁の手仕事にそれを見立てている。単なる部品であるボタンはしかし、一つの詩の中の大切な言葉の…

この記事は有料記事です。

残り1044文字(全文1281文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 橋爪功 「まんぷく」を朝ドラと知らず出演快諾 「泥臭く人間臭いドラマになれば」と
  2. 6さいからのニュース シャンシャンおやばなれへ
  3. 選抜高校野球 21世紀枠、推薦46校出そろう
  4. フィギュアGP 羽生SP首位、世界最高得点で ロシア杯
  5. シェアハウス 就労も手助け 母子世帯が共同生活

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです