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分断の深層

トランプ時代の合衆国 怒れる若者、社会主義旋風(その1) 米政権の右傾化嫌い

社会主義の勉強会の閉幕式で叫ぶ若者たち=米中西部シカゴのホテルで7月8日、國枝すみれ撮影
「社会主義は未来」。メーデーで行進する若者たち=ニューヨークのマンハッタンで18年5月1日、國枝すみれ撮影
「民主党も金、共和党も金。両党とも企業党。コインの裏表だ」。メーデーで行進する若者たちは民主党も信用していない=ニューヨークのマンハッタンで18年5月1日、國枝すみれ撮影
革命を求める若者たちが「違う世界は可能だ」と叫ぶ=米中西部シカゴで2018年7月6日、國枝すみれ撮影
ステーリーさん(左奥)が主催した社会主義者の集会には若者が目立つ=米南部アラバマ州モービル郊外で2018年7月28日、國枝すみれ撮影

 【イリノイ州シカゴで國枝すみれ】資本主義の盟主である米国で、社会主義者を自任する若者が増えている。右傾化するトランプ政権。それを止めることができない野党・民主党。怒れる若者らが事態解決の「答え」を社会主義に求めようとしているのだ。

     「資本主義という野蛮な制度の代替を探すことが激烈に求められている」。幹部の主張に、Tシャツ姿の若者たちは拳をふりあげて応えた。「社会主義は可能だ」。米中西部シカゴのホテルで7月5~8日、マルクスの革命理論や組織化のノウハウを学ぶ勉強会「社会主義2018」が開かれた。主催団体の国際社会主義機構(ISO)によれば、全米から約1700人が参加。これまでで最大規模という。

     「社会主義の未来」「極右に勝つ」。こうした内容の約170の講座が用意され、勉強会は午前9時半から夜遅くまで続く。「同志(コムレード)」と呼び合う若者たちの多くは、ゼネストやデモといった大衆運動によって社会を変革することを目指していた。

     11月の中間選挙に向けた民主党の候補者選びでも社会主義者が躍進している。6月26日にあった東部ニューヨーク州の下院予備選で、国民皆医療保険や大学教育の無料化などを主張した新人のアレクサンドリア・オカシオコルテスさん(28)が、民主党主流派で次期党下院トップと言われた現職のジョセフ・クローリーさん(56)に勝利したのだ。

     社会主義が若者らを引きつける理由について、ISOの古参メンバーで雑誌記者のデイブ・ジリンさん(44)は「人権や環境をないがしろにするトランプ政権への反発と社会主義に対する偏見の消滅が原因」と説明する。1991年のソ連崩壊を覚えていない若い世代は、社会主義に対して先入観がない。さらに16年大統領選の民主党候補選びで、民主社会主義者のバーニー・サンダース上院議員がヒラリー・クリントン元国務長官と大接戦を演じたことも貢献しているという。

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